上総の国の片田舎に古民家という名の廃屋あり。無垢材、竹木舞・土壁と天然素材で改修予定
土欲しい人いたら手あげてー
当古民家で「民家の学校」土壁講座が行われたの巻
柴犬です。今日は僕がこの日の様子をお伝えします。

いつもなら僕が柴犬パンチでたたいても起きないおねえちゃんが、
朝5時半に起きて散歩に連れて行ってくれて、
首に唐草バンダナ巻かれたからなんだと思ってたら、
柴犬

人がいっぱい来たーー!
古民家に大勢の人
「民家の学校」の講座を、ここの古民家でやるんだって。
受講生の中には、このブログの読者もいたんだって。

受講生は3班に分かれて、
その1 裏山の整備
竹林整備で竹刈
写真の背景のように、枯れた竹が幾重にも倒れて、ものすごい荒れっぷりなので、
まずは通れるように、枯れた竹をまとめて片づけることを中心にやりました。
山の頂上まで道ができたら、お散歩に連れていってねー

その2 家の観察
穀物入れを観察
この家は変わった家で、凝った意匠や謎な造りも多いんだそうで、
クイズ形式の設問を手掛かりに各所を観察。
写真は穀物入れを見ているところ。昔はモミ付きのお米をここで保存してたんだって。

その3 土壁作り
壁土作り
おねえちゃんが去年の夏にひーひー言いながら適当に手さぐりで作った泥を、

壁土練り機〜〜!
左官さんが使えるものにしてくれました。
壁土練り機
年代物のミキサー。今でも年に1-2件くらいは土壁依頼があるので残してあるんだって。

土壁の下地になる竹木舞作りを体験。
竹木舞掻き

コテを使って壁を塗りました。
右上のきれいな部分は、左官さんの見本。
土壁塗り

足で泥をこねちゃったよ!
泥足

ミニ講座や各班の発表、そして近隣にお住まいの
この建物にゆかりのある方(戦前生まれ)から、お話を聞きました。
講座風景
すっごく面白く、興味深がってみんな聞いていたので、差支えないところをメモメモ。

・この家は近くの集落にある元は庄屋の母屋を移築。
 当時機械もなく、材料は人力で川を越えて運んでもってきた。

・牛と馬を飼っていた。このあたりでは一番大きな家畜小屋。
(購入時にはあったが、母がボロだって壊した〜。部材はかなり立派だったと推定)

・農作物は稲作、畑作。自家用の野菜、キビ、アワ、綿など。綿は自家用。
 (穀物入れの中に打ち直しの綿が入っていた)

・出入り口が3つあるが、昔は
 式台玄関--冠婚葬祭などで使用 玄関--お客様  土間玄関--家人 と使い分け。

・玄関横の模様ガラスの物入れとその横のスペースは「書院」と呼んだ。
 子供の勉強スペースにも。

・お風呂は家畜小屋の端、井戸の近く。半分外のような風呂場。風呂桶は木製。
 水汲みは子供の役目。当時は水道がないので、学校から帰ってきたら
 つるべで水汲み→ お風呂に水を溜めてから遊びに行った。

・昔は裏山は竹林ではなく、ケヤキなどの太い木がたくさんの山で、木材を取った。
 山の中で製材をして、大きな板などが山の中にたくさん捨ててあった。

・裏山斜面の穴は、防空壕のあとで、それが水くぼになった。
 米軍の偵察機が飛んできて、家の前の山(最後の写真)よりも低く飛んでいるのを見た。
 (千葉・房総は軍施設が多くあったのでその関係か。
  田舎だから疎開にくるところと思ってたら、疎開しに行く人もいたのだとか)

・以前からの井戸の水の出が悪くなって、
 戦後に水脈を見てもうひとつ井戸を掘った(最近発掘された井戸)。

・このへんではお墓は自分の土地の中に作る。もともとは土葬。
 最後の土葬は20年くらい前。それは寝棺だったけど、昔は座棺だった。


僕はみんなに可愛がってもらったよ…。ちゃんと大人しくしてたからね。
遊ばれる柴犬

講座が終わったら急に夕立。ギリギリセーフ!
田植え後の田んぼと山
夕立のあとは、田植えが終わったばかりの田んぼに、
山の新緑が映って、とてもきれいだったよ。

皆さまお疲れ様でした。関係者&スタッフの方々、どうもありがとうございました。

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埼玉の再生中の旧家を訪問
埼玉県にある、再生中の旧家を訪ねました。
創建は江戸時代後期くらい…でしたっけ?
埼玉の旧家の屋根裏梁組
これは座敷の上で、天井をぶち抜いた状態。
もとは組子の欄間の上に天井があったそうです。

数年前まではお住まいだったそうですが、今回工事のためにあちこちはがしてみると、
傷みの進んでいるところがあちらこちらと…。

きれいな組子の欄間。
組子の欄間

土間から部屋側。
埼玉古民家土間

太い大黒柱。柱の左側にあるのはいろりの跡。
張ってある写真は工事前の写真。
埼玉古民家大黒柱

2階も拝見。この窓は2階の物置に長持ちを入れるための穴だとか。
渡してある材は取り外しできます。
古民家2階から

長持ちやらタンスやらをごそごそしていると、
現ご当主のお祖父様の卒業証書(尋常小学校)を発見!
尋常小学校卒業証書を発見

お風呂の天井がおしゃれ。
古民家お風呂の天井

曲がった材を生かした上手に梁が素敵♪
古民家台所下屋の天井と梁

御手洗の陶器プレート♪ 私もこんなのほしーい!(笑)
昔の家ってこんなところまで細かいですよね。
御手洗い陶器プレート

建物の観察のあと、実測調査。各部を測って図面に書きこみます。
古民家実測調査中
…なんですが、私は都合で中座しました。
このあと再生活用案についての意見交換もあったそうです。
良い再生ができますように♪

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房総の再生中の元茅葺民家を訪問
千葉県内で再生中の民家を訪ねました。
大きくな屋根は茅葺にトタンかぶせ。作りは典型的な房総の農家型民家だそうです。
房総の元茅葺農家住宅
行ったら、庭の隅に取り換えた古瓦がまとめて置いてありました。
あああ、もう少し早く知っていたらもらいに行ったのにー(惜) なんちゃって。

中も広いです〜。
再生中の農家民家の土間

上を見上げると、煙で煤けた梁組と茅が見えます。
すっごい迫力!
元茅葺農家の天井
こじんまりしたうちの古民家とは、スケールが違うー。

主屋の脇には牛舎。牛舎としては立派過ぎるという話も。ちょっとおしゃれな感じもするし。
元は何か別のものに使われていたのかもしれません。
元牛舎

軒下からのぞく分厚い屋根の茅。
茅葺民家の軒

牛舎の裏にさらに小さな納屋があり、太い部材を使った立派な梁組です。
納屋の梁組
いいなー、こんな立派なのじゃなくていいから、私も納屋ほしいー。

個人的に興味を持って見たのが主屋の裏。
千葉ではよくあるように、この家も裏山を背にして建っているのですが、
こちらにはすでに石垣とU字溝がありました。
主屋の裏の石垣

当家の裏山は、ぼうぼうの竹林を伐採して、今は中腹まで丸裸。
自然だけどきれいで、だけど手入れはなるべく楽にするにはどうするか…
もちろん放っておけばナチュラルになるわけですが、
当家での放置は、=竹林に戻る、そしてイノシシの跳梁跋扈を意味します。

石垣から何かが垂れ下がっているようなのは、ナチュラルでいい感じかもーとか
うまく木を植えるといいかなーとか、そんなことを思いました。

持ち主の方とお話しをして、お互い千葉で古民家再生中ですし、
今後ともよろしくなんて話をしました。
その後、メールで話をしていると、持ち主の方から

>実はあのお家(うちの古民家)は・・・・・
>私も買おうと申し込みを入れようとしたら、タッチの差でほかの人、
>きっとあなたのご両親に先を越されてしまった家なのです。

なんだってー!Σ(゚Δ゚*)

ものすごい奇遇に、お互いとても驚きました。
こんなことってあるんですねー。

今回書いた碧海さんのブログがあります。→ 憬月荘徒然(けいげつそうつれづれ)
お互い、いい家にしましょうね♪ 

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土留めと排水溝が完成!
千葉の古民家、裏山の土留め工事が進んでいます。 前回の話は→「土留め工事で、出た~
積んだ石の間にコンクリ?モルタル?を入れて、固められました。
土留め工事中

土留めに着けられた排水口からは、水がちょろちょろひっきりなしに流れています。
雨の日でもないのに。
うーん、この裏山から降りてくる水が、みんな家の下に流れ込んでいたのね。
そりゃびしゃびしゃになるわけです。
湧水

土留めの石垣の工事は終わり、U字溝を入れる工事が進んでいます。
U字溝工事中
ちなみに土木・外構関係の工事を行っているのは、土木工事から住宅設備まで扱う
“房総の便利屋”(笑)戸倉商店さん。

と、それから約1週間後。次に来てみたら、U字溝が完成していました!
U字溝完成
これで山からの水は、U字溝とその下の排水管を伝って池に流れます。

土留めの下のU字溝。
自然石土留めとU字溝完成

石垣の排水口の下は、砂利を入れて両脇を古瓦で留めてあります。芸が細かい~。
排水口
面白いのが、この日は雨が振っていたのに、排水口から水が出てなかったこと。
山は雨の日は水を貯めて、晴れた日に放出するんでしょうか。すごい保水力・調整力ですね。

土留めとU字溝との間は、土のままにしてあります。
コンクリで埋めると草刈の手間は省けますけど、
土のままの方が植物が生えてきて、自然に見えるかなと思ったので。
排水口の周りの水っぽいところに、湿り気の好きな植物、
ツリフネソウとかがゆらゆらしてると可愛いかなーとか♪ 


ちょうど千葉方面に別の用事で、古材古建具を扱うひでしな商店の方が来ていたので、
立ち寄って、工事で取り換えた古材を引き取ってくれました。
古材を積んだトラック

傷みがあって取り換えましたが、いい感じに煤けている柱がいくつかあり、
ただ薪にしちゃうのはもったいなかったんですよね。
でも根本が腐ったものとかなので、長さが短いものばかり。
古材
このくらいの長さだと商品価値は低いようなんですが、
せっかくここまで来て手ぶらで帰るのもなんですし、
無理やり押し付けて引き取っていただけました(笑) 
ありがとうございましたm(_ _)m

大きな納屋でもあれば置いておいて、そのうちなにに使うか考えたりもしたいんですが、
ここは納屋がないので雨ざらしになっちゃうのです。そうしたら腐るだけ。

屋根だけでもいいから、やっぱり大きな納屋がほしーい!
薪を作るとしたら、薪小屋がほしいですし。
以前にあった牛小屋を、節穴の目を持つ母が壊してしまったのが、今更ながら悔やまれます…  

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浄化槽の設置場所はどこ?
千葉に位置する当古民家のある地域には、下水道がないので
浄化槽を入れる必要があります。

浄化槽って、簡単に言うとこのくらいの大きさのタンク。
2.6m×1.2mというと、なかなかの大きさです。
浄化槽
上面に3つの丸いマンホールの蓋みたいのがついていて、
そこは点検などをするため、地面に露出します。

浄化槽は、部屋の窓から見えにくい、トイレの裏あたりに
設置する予定だったのですが、井戸が発掘されたことで、石垣が手前になり、
当初想定していた場所に浄化槽が埋められなくなりました。

そこで業者さん、工務店、設計士を交えて相談。
石垣を避けて埋めると…このあたりになる、
というところを室内から見てみると、
この写真のちょうど中央あたりの地面に、三つ並びマンホールが見えそうです(嫌)
竹格子の窓からの眺め

舗装やコンクリートの地面なら、マンホールがあってもそんなに気にならないかもだけど、
土の地面にマンホールはちょっと気になりそう…

今は荒れているけど、ここの窓の前は眺めが良いように、
きれいにしたいのです。紅葉とか植えたいのー♪

家の裏だと目につきにくいのでちょうどいいんですが、
石垣&U字溝と、風呂場台所に挟まれた部分に入らないかなー、
と検討しました。
家の裏の石垣と井戸
サイズ的にはギリギリなんとか入るかな、くらいで、
通常のベタ基礎の家なら、浄化槽をここに埋めても問題ないそうです。
が、しかし、ここは独立基礎、昔ながらの石場建ての家でした。
石場建てのすぐ足元を掘ってしまうのは、地面が弱くなって危ない…
というわけでここも却下。

あーでもないこーでもない、家の周囲をぐるぐる回りながら、浮上した案が
庭への進入路の脇。思いっきり庭の前。
庭の表
手前の小さな灌木と、茶色の物体(掘り出した根っこ)がある、花壇の端っこです。

浄化槽を土中に埋めると、マンホール蓋の周囲は、
深さ30cm程度の土が入っている状態になるそうで、
小さい草花などを植えるくらいは大丈夫なのだとか。
蓋部分は、普段は植木鉢などを置いてもよいけど、
点検などのときはどけられるようにしないといけないそうです。
なので、浄化槽の周りを花壇にすることもよくある手なのだとか。

なんか、入ってすぐのところにそんなものあっていいのかというか、
どろぼうの裏をかいて、足元に何かを隠しているみたいな気分で、
やや落ち着かないんですが……そういうことになりました。

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■自己紹介

みずき

Author:みずき
推定大正期建築の千葉の古民家。放置すれば傷むばかり、とふと思ったことが大ごとに! 千葉と東京・神奈川を往復しつつ改修を目指す日々の記録。柴犬も一緒♪ 題名は「築大正」「先生が住んでいた」との話と、「宮澤賢治が出てきそうな家」と思ったことからの連想。景観と調和し、昔からずっとそこにあるような家を目指して、夢と妄想だけは大きく、千葉のイーハトーヴか、武相荘か!? 
きっかけ&一番最初の廃屋状態
改修前の現状平面図・矩計図
調査時の野帳の図面
カテゴリ・今までの簡単なあらすじ
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