上総の国の片田舎に古民家という名の廃屋あり。改修再生完了しました
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「房総のむら」商家の町並み
千葉の成田にある「房総のむら」に行ってきました。
房総の歴史、伝統的な生活様式や技術を体験しながら学べる野外博物館です。

総合案内所となる建物。モデルは旅館だそうな。
総屋

園内の建物は「移築」ではなくて「再現」。新たに作ったものです。
建物によって違いますが、だいたいは昭和61年(1986)に完成したものだとか。
文化財などの移築ではないので、基本的に建物には自由に上がれます。

中はものすごく広いですが、
中心となるのは、商家の町並みを再現した通り。
房総のむら商家の町並み
通りは中心部までまっすぐ伸び、
奥で右に緩く道を曲げて、引き続き町並みが続いているように見せているとか。
道は緩い上り坂にして、しかも店は入り口の建物を高く、
奥の方にある店は低いものになるようにして、
遠近法による目の錯覚も利用しているのだとか。面白いなぁ♪

時代は、江戸から明治初期頃を想定し、千葉の佐原市の町を参考に作ったのだとか。
ガラスの使用も最低限なんだとか。

かっこいー! そのまんまロケ地!
というか、実際映画やテレビのロケも多いそうです。
「坂の上の雲」の撮影もあったとか。ちょうど同じ時代ですね。

菓子屋「あまはや」。黒漆喰の土蔵造り。
県内の土蔵造の建物としてはよく見かける形だとか。
菓子屋「あまはや」
菓子屋だそうで、2階は喫茶店です。

お店は同じように見えても、大きさや外観の意匠を変えて、
統一感はありつつも変化があるようにしているそうです。

本・瓦版の店「葛飾堂」
これも土蔵造りだけど、通りに面した部分は町屋造風で、格子窓があります。
本・瓦版屋「葛飾堂」
店表面の木造部分と、
写真右側、隣の店の側面を見るとわかると思いますが、
完成して20余年で、外観の木造部分はなじんでいました。

揚戸もありました。通りの店全部、シャッターがコレです。
揚戸1

揚戸2
建物の外側、特に木造部は雨と日差しにさらされて黒ずんでましたが、
建物の内側はまだ新しい感じです。

呉服屋「上総屋」の前。黒漆喰の土蔵造りに格子で、大店の造り。
呉服屋「上総屋」

小間物屋「くるり」。町屋造りとして県内によくあるタイプの店構えだとか。
小間物屋「くるり」
看板娘がいます(笑)

小物にも凝ってます。これは大八車。どいたどいた~~って走ってくるヤツですね♪
大八車

駕籠。乗ってみましたが、狭いです。
これに正座で長時間揺られているのは辛そうです(汗)。
駕籠

火の見やぐら。のぼってみたーーい♪ 「八百屋お七」ごっこだ~
火の見やぐら

瀬戸物の店「すゑや」。
瀬戸物屋「すゑや」

内部の棚。藁と藁紐で陶器をくくってあるのが面白い♪ 
瀬戸物屋の棚

木工所「長柄屋」。おもに下駄と樽を製造・販売している想定の様子。
木工所「長柄屋」

鍛冶屋「夷隅屋」。 トンカンやる鍛冶体験もやっているそうです。
鍛冶屋「夷隅屋」

これは鍛冶屋の端にあった炭。
鍛冶屋の炭

いろいろな博物館などに行きますが、この手の展示ってたいてい「立ち入り禁止」で、
遠くから眺めるだけなんですが、ここは体験が豊富で、
実際に触ったり使ったりできるのはいいですね。

それと、よくある博物館て、たとえば張ってある紐が黄と黒のねじねじだとか、
椅子が安っぽいプラスチックだったりとか、
雰囲気にそぐわないものがあって興ざめに思うことが多いです。
それに比べると、極力新建材新素材を排除し、看板などの細部まで配慮しててすばらしい♪
ウチの古民家にも、プラスチックは極力排除!と思っていたので参考になります。

建物や商家は細部のリアリティの再現に限界があるようですが、
町はずれの作業場的なお店のほうに、細部へのこだわりが多く見られて面白かったです。
というか、単にこういうのを撮るのが好き♪(近眼だから(笑)) 

EOS kiss-DigitalN/SIGMA DC 18-50mm F2.8

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竹林の手入れ方法を教わった
竹林の手入れのボランティアに参加してきました。
ウチの古民家の裏山が竹林ですから、手入れの方法を知るのにちょうどいいと思ったのです。

準備された刃物類。
「大きいノコギリの方が作業しやすいよ」と言われたので、大きいのをお借りしました。
刃物

場所は神奈川県、ある市民の森。遊歩道の左側の崖が竹林です。
市民の森

現場はこんな感じです。枯れた竹がいっぱい倒れているところ。
荒れた竹林

とにかく密集しているところ。
荒れた竹林

指導の方の説明によると、このあたりでよく見られる竹は

●竹の種類
・孟宗竹(モウソウチク)
幹が太い。一般的にタケノコとして食べられているのはコレ。
竹の節が一重。
幹は腐りやすいので、加工には不向き。

・真竹(マダケ)
孟宗竹よりも細い。タケノコは、孟宗竹に比べると味は落ちる。
竹の節は二重。
幹が丈夫で腐りにくく、竹細工などの加工に使われる。

こちらの竹林に生えているのは、主に孟宗竹だそうです。

●伐採の適期
地方により、また目的(維持のための伐採か、細工用の採取か)により違ってくるらしいですが、
このあたりでは、11月が伐採の適期だとか。
なぜなら、竹が水を吸い上げない時期なので、細工に使うための乾燥も早いから。

伐採ならいつの時期にやってもいいそうですが、
やっぱり水を吸い上げている時期だと竹自体が重いし、
暖かい時期は虫もいるから、冬場がやりやすいということです。

●密度
100(m2?坪?a?)の広さに400本(すみません忘れました)。
「傘をさして歩ける程度」らしいです。
今回は限られた時間と人数なので、できるかぎりのことをやるということです。

●ポイントなど
・枯れて黄色くなっている竹は切る、
・近くに生えているものはどちらかを切る。
・どっちを切るかは、それらの太さや樹齢などでケースバイケースですが、
 基本的には「細い方を切る」「老木を切る」。
竹
この場合は、中央の枯れているのを切る、さらに左右のどっちかを切る。

・切るときは、
 なるべく下の方の地際で、節のすぐ上で切る。
地際で切る
腰のあたりで切るやり方もあるそうで、作業的には楽ですが、
景観としては地際で切った方がキレイなので、今回はこちらのやり方を採用。

節のすぐ上で切る理由は、節の途中で切ると、
節の中に水が溜まって蚊が発生する原因になるからです。
竹切り
なんですが、節をちょっと切っちゃいました(失敗)

ここは斜面なので、切れたら切り口部分を谷側にずずーーっと滑らせると、竹が倒れます。
竹倒れる
実際には竹が密生しているので、
幹の上部の枝葉が茂ったところが、周囲の竹に引っかかるので、すぐには倒れません。
倒れないときはさらにずずーーっと滑らせます。
倒すときは「倒れますー」とか声をかけて、周囲に注意します。

倒れたら、枝葉を落とします。幹は4mで切ります。
竹を切る

切った幹はまとめて、斜面に横に沿わせて置きます。
こうすると見た目にもきれいなのだそうです。
竹玉切
作業の途中なので、ちょっと揃ってないですが(汗)

枝で垣根を作るなどの目的で枝を使う場合は、枝の裏表を揃えておきますが、
(枝の外側が表、幹側が裏、だったような)

今回は孟宗竹なこともあり、伐採した竹の使用はしません。
孟宗竹は腐りやすいので、しばらくおいておくと土に戻るそうです。
枝葉はこんな感じでまとめておくだけに。
枝葉

私は枯れて黄色くなった竹を切っていましたが、
それだけで作業時間が終わっちゃいました。

女性の力でどのくらいの作業ができるのかと思って参加しましたが、
竹は中空で、それほど重くないので、
思ったよりも作業自体に大きな力はいらず、結構できるなぁと思いました。
慣れてくると要領もつかめてきてどんどんできて、達成感抜群♪
枯れた竹ばっかりやってたせいもあるけど、10本以上やったと思います。
切るだけでなく、枯れて倒れた竹もあったので、それをまとめることもしました。

孟宗竹は枝葉が多く、切り倒すのよりも、枝葉を落とすのに手間がかかります。
私はノコギリ一本で作業してましたが、
枝葉を落とすのはハサミを使うと楽だそうです(特に枯れているものは)。
ノコギリも刃が長いものの方が使うときに楽らしい。

約3時間×約10人の作業で、こんな感じになりました。
手入れ後の竹林
まだまだ混んでいますが、少なくとも枯れた竹はなくなって、青々とした感じになりました♪ 
同じ場所ではないのですが、上の手入れ前の写真と見比べてください。

終わってから、所有者の方のお宅に戻り、落ち葉で焼いた焼き芋をみんなでいただきました♪
焼き芋

ミニトマトみたいですが、柿です。
生け花用?と思ったら、柿渋をとる種類なのだそうです。
柿
食べてみたら、甘い・美味しい、と思ってしばらくすると、
口の中・後味が渋くなった…


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ちなみにコレがうちの古民家の裏の竹林の端っこ。
この場合は家に近い竹は全伐採ですね~。
古民家裏山竹林
よくよく見てみると、孟宗竹と真竹と両方混じってました。

IMG_8523孟宗竹と真竹
ボケボケで分かりにくいですが、
左が孟宗竹(節が一重)、右が真竹(節が二重)。

ウチの竹林はイノシシの餌場になっていて、たけのこをみんな食べてしまいます。
庭も掘り返すのでデコボコです。建物もですが、イノシシ対策を考えないと…

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静岡県 竹林整備ハンドブック
https://www2.pref.shizuoka.jp/all/file_download103500.nsf/7F67FEC67508E092492573910038E1D3/$FILE/tikurin.pdf
竹の性質や竹林の整備のやり方、竹の利用法などが載ってます

EOS kiss-DigitalN/SIGMA DC 18-50mm F2.8

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「房総のむら」上総の農家
現在の千葉県は、廃藩置県以前には、上総・下総・安房の三つの国でした。
上総は、東京湾岸一帯・房総半島中央の丘陵地帯に当たり、
具体的には市原、袖ケ浦、木更津、君津、富津の地域。
ウチの古民家があるのもこの地域です。

ムラの入り口の頭上にぶらさがるモノ。
「綱つり」とか「道切り」とかいうようです。
道切り
いわば、ムラに「悪いもの」が入ってこないようにする魔除けです。
中央はタコをかたどったもの。可愛い♪ 左は「ささら」、右は人型です。
(木更津のアクアラインIC出口あたりでもまだ残っているとか)

家の前にはだいこん畑。手前の垣根はお茶。
畑の片隅には案山子(疲れて「休め」してます(笑))。
上総の農家1

モデルとなったのは大網白里町の農家で、安政4年(1857)の建築。
土間上部の前半分に中二階。使用人の部屋として利用。
中二階への採光のため、屋根を一部切り上げてあるのだとか。
上総の農家

復元なので、中二階にも自由に上がれます。軒下で柿を干しています。
上総の農家の少女
いい光景ですよね♪(お気に入りの1枚)
モザイクやぼかしは無粋なので、このくらいの縮尺でお許しください。

立派な式台付きの玄関があります(中央部分)。
上総農家式台玄関
わかりにくいのですが、屋根瓦の下から杉の葉がのぞいています(上の中二階の写真にもあります)。
職員の方によると、瓦の下にスズメが巣を作って、建物を傷めるのを防ぐためだそう。

「どま」&かまど回り。
25年使うと、かなり煤けるものなんですねー(これでも実際の使用の1/3くらいだそう)。
右写真は、煤がこない部分を手前に入れたもの。
比べると25年での木の変化と、煤け具合がよくわかります。
上総農家土間かまど  上総農家土間かまど2

土間に面した部屋「かって」。いろりがありました。
上総農家いろり
板の間がツヤツヤしてますね。

「ざしき」
上総農家座敷

「なかのま」
上総農家中の間
左手でお手玉上手だね♪

欄間部分の拡大。業平菱(なりひらびし)模様の透かしがきれいです♪ 釘隠しも菱型。
欄間


元の民家に忠実に作っても、築25年では新しい感じはいなめません。
でも、文化財になってるような古民家は、自由に触れない、ふれあえないようなことも多く、
そういう文化財を見て、時々寒々しいものを感じてたのに比べると、
ここは人の存在に満ち溢れていて、家が“生きている”感じがするので、
見ててホッとします。子供が多いせいもあります。
それに、子供にはこういうところで走り回って遊ぶ体験が必要よねー、と思うのです。


上総でも、うちの古民家の場所に近いほうの道切りもありました。巨大なワラジ。
上総の道切りわらじ
今でもこの風習は残っていると聞いたことがあります。まだ見たことないけど。

EOS kiss-DigitalN/SIGMA DC 18-50mm F2.8

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下総・安房の農家 「房総のむら」
下総は、現在の千葉県北部です。
地図で見ると、千葉県の上部になるので、上総と下総を逆に思う人もいるそうなんですが、
律令時代(奈良・平安!)の道は海路で、相模→房総半島の南部・東京湾となっていたため、上総→下総になったそうです。

ピカピカの快晴に、紅葉がキレイです。(光が強すぎて写真が撮りにくい)
房総のさと紅葉

下総の農家のモデルは、成田市にあった江戸時代中期建築の平屋。
下総の農家

絵に描いたようなイメージ通りの囲炉裏と自在カギ。
手前の容器はカボチャを利用したもので、炭入れです。 「ほしい」という人が続出(笑)
下総の農家いろり

かまど。
下総の農家かまど

かまどの横にあった炭消しつぼを拡大。
文字を右から読むと、「消化宝」? アンティークのようですね。
打ち出の小槌と小判がおめでたい。私はこっちがほしい♪
火消つぼ
※追記 同じ図案の新品の火消しつぼがホームセンターにありました。どうやら伝統(笑)の意匠みたい♪


台所。小さい洗濯板がカワイイ♪
流しが低いですね。膝まづいての作業は大変だったでしょうね。
下総の農家流し

土間に展示されてたお米の脱穀用の道具。
壊れやすいので完全な形で残っているのは珍しいそうですが、
何の作業に使うのか、なんて名前なのか聞き損ねました。覚えてる方教えてくださいw
脱穀道具

※追記 土臼(どうす からうすともいう)
土で作った臼。脱穀したモミを土臼でひいてモミガラと玄米とに分けるもの。

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三つの国の最後、安房の国の農家です。
安房は千葉の南端。房州ともいいます。鋸南、鴨川、館山、南房総市に当たります。

上総→下総と見てきて、安房のむらに入ると、
安房の農家1

いきなり南方に来たような、急にムワッと、湿度と温度が上がったような気がしました。感じます?
安房の農家2
モデルは、旧三芳村の農家で、江戸時代後期の建築。
土間の棟の外壁は、割った竹を張っています。

安房の民家の特徴は、土間と母屋が違う棟になっている「分棟型」の民家があること
(土間と主屋が一つの棟にある「直屋(すごや)型」もある。
後で出てくる御子神家住宅も安房ですが後者。
また、建築時に分棟型でも後世の改築で後者になってる場合もあり)。

分棟型の民家は千葉県では安房地方のみに見られ、全国的にも、
九州~関東の一部、黒潮の流れる太平洋側にしか見られないのだとか。
黒潮に乗ってやってきた南方系のおうちなんですね~ドンブラコ♪

土間の棟、入り口の上にあった「蟹殻掛け」。魔除けに蟹の殻に顔を書いて飾るのです。
蟹殻掛け
コワイ顔してるつもりだけど、ユーモラス♪

かまど周辺(フラッシュなし)。右はかまどの上と天井(フラッシュあり)。
安房農家かまど  安房の農家かまど上
上部が煤けているのがよくわかります。

主屋と土間はこのように「ろうか」でつながっていて、
安房の農家ろうか

廊下の中に流しがあります。
安房の農家流し

主屋ではわらじ作りの体験中。
安房の農家わらじ作り

主屋のいろりのある部屋から。
下のほうは木目がまだ新しく、上のほうは煤けてます。
安房の農家いろり

違う角度から。
安房の農家いろり2
照明用のコードが無粋(涙)

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武家屋敷と千葉の文化財指定の民家
江戸時代後期建築、佐倉藩の中級武士の屋敷です。
モデルとなった武士は90石取りだそう。
(ちなみに「武士の家計簿」猪山家は、
父は最終的に100石取り、直之は最終的に180石取り)

武家屋敷1
こじんまりしてます。
写真左手が土間の入口。右手奥が式台付き玄関。

台所。かまどは何と、移動式!
転勤があると持っていったんだって(笑) 農家のかまどに比べても高級そうですね。
天井は農家住宅のように吹き抜けになってません。
煙を抜くために、隙間の空いた「目透し竿縁天井」になってます。
武家屋敷台所1 武家屋敷台所1
このかまどは実際には使っていないそうなので、天井は煤けてません。
ちなみにこの家にいろりはナシ。

式台付きの玄関は立派。
式台付き玄関
「お帰りなさいませ、旦那様」♪ @武士の家計簿のイメージで(笑)

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ここからは隣に面する「風土記の丘」のエリア。

国の重要無形文化財に指定されている「旧御子神家住宅」。
もとは現南房総市の、江戸中期の安永8年(1779)建築。
これは土間棟と主家が分かれていない形の、安房の民家の典型。
御子神家1

重文の建物では火はつかっちゃいけないそうで、いろりに火はいれないそうですが、土間にはだるまストーブ。
御子神家土間

柱のちょうな跡の拡大。
IMG_3961柱ちょうな跡

建築当時の間取りに復元されているせいもあるのでしょうが、
シンプルで、とても古風な感じがします。
御子神家
人が行きかう活気のある民家から移動してきた目には、とても寒々しく映ります…
…まさに「火が消えたよう」(落涙)。

引違いの板戸に半間の明障子。雨戸が縁側の内側にあるのは古い形。
御子神家3
柱の手前中央がへこんでいて、四面の四角ではなく、柱自体も曲がってます。

ツヤツヤと黒光りする座敷。消火器が2つもあるのが物々しい。
御子神家座敷
写真上側に横にかかってる梁、みごとにうねってますね。

座敷の上の梁。けっこうきゃしゃな感じを受けました。
火を炊いてませんから、萱も煤けてませんね。
御子神家梁

家を裏側から見たところ。
写真だと分かりにくいのですが、柱の太さが均一でなかったり、曲がったりしてます。
御子神家裏から

このような家を建てるときでも、今のように図面を引くことはなかったそうです。
曲がった木材を使い、図面も便利な機械もなしに、後世まで残る家を作ったのかと思うと、
昔の大工さんの腕はどんなものだったのかと思います。

-------
千葉県の建造物有形文化財指定の平野家住宅。
寛延4年(1751)建築、富津市の名主の家。
ウチの古民家と同じ地域・上総の民家です。
平野家住宅全景

立派な式台付き玄関。
平野家式台付き玄関
建築は上記御子神家よりも少し古いのに、意匠の凝った部分が各所にみられ、ずっと後世の家のよう。

格子がおしゃれで、装飾的な感じ。
平野家格子

27畳だという座敷。内部も明るいです。
平野家座敷

梁。御子神家より少し太いかな。
平野家梁組
梁の表面、とてもきれいに仕上げてあります。荒々しいちょうな跡は見えず、つるつるです。


EOS kiss-DigitalN/SIGMA DC 18-50mm F2.8

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みずき

Author:みずき
推定大正期建築の千葉の古民家。放置すれば傷むばかり、とふと思ったことが大ごとに! 千葉と東京・神奈川を往復しつつ改修を目指す日々の記録。柴犬も一緒♪ 題名は「築大正」「先生が住んでいた」との話と、「宮澤賢治が出てきそうな家」と思ったことからの連想。景観と調和し、昔からずっとそこにあるような家を目指して、夢と妄想だけは大きく、千葉のイーハトーヴか、武相荘か!? 
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