上総の国の片田舎に古民家という名の廃屋あり。改修再生完了しました
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信州で壁塗り合宿
信州で古民家の現地再生をしている方のお宅を訪ねて、
荒壁塗りのお手伝い…というか、邪魔をしてきました(笑) 1泊2日の壁塗り合宿です。

木舞かきまでは終了しており、これからは荒壁塗り。
このあたりは寒いので竹が少なく、伝統的には河川敷に生える茅を使った「茅木舞」だそうで、
それを再現しています。
ただ、強度を出すために、部分的には篠竹を使うのだとか。
茅木舞
木舞を裏から見たところ。中央に透けてる水平の木材が「貫」。

まずは左官の棟梁が荒壁塗りを実演。すいすい~っとな。
土壁塗り
写真は荒壁を塗った後、貫伏せをしているところ。
貫の部分は泥が薄くなるなどで割れやすいため、強くするためにワラを張ります。

そのあとで壁塗りに挑戦。
ところが、泥って重い! こてを使うのって難しい!

ということで、こての使い方のポイントを師匠に教わりました。
こて使い
外側にスナップをきかせて(外側にすくう感じ)、こての上に泥を載せるのがコツ。
バイクのエンジンを上側に大げさにふかすような感じ?

壁塗り中。壁に泥をつけるのにせいいっぱいで、壁がでこぼこ。
平らに塗るのって難しい~
土壁塗り 
初日は説明を受けて、泥とこてに慣れるのにせいいっぱい。

2日めは少し慣れて、だいぶ平らに塗れました♪
裏側はしばらく時間をおいてから、でっぱった部分を軽く押さえます。
土壁下塗り  土壁下塗り裏側

実体験的壁塗りのコツ
・周囲は塗りにくいので先に塗る
・泥が向こうに抜けたり、乾くと薄くなることを考えて、
 貫の間の木舞の部分は厚めにするつもりで塗る(載せるくらいのつもりで塗る)。
 その後、こてで平らにならす。
・基本のコテ使いは大事。最初は塗りにくくても外側にすくうことに慣れよう。

先日私が参加したワークショップでは、泥団子を作ったので、
こちらでも泥団子方式でやろうかとしたのですが、
泥団子を作って、それを壁に押し付けていくやり方は、土蔵など壁の厚い建物に向くやり方なのだそうです。


荒壁土は、昔風に庭の土を使用。泥はかなりの量が必要なので、準備が大変です。
泥をかき混ぜるのもかなり重くて重労働。
荒壁土
泥の水分量もポイント。水の量で塗りにくかったり塗りやすかったりします。
乾いてくるので、ときどき水を振ってかき混ぜます。

ワラを切って、貫伏せを作っているところ。
こんな道具、まだ売っているんだそう。
わら切り

合間にちょっとお宅を拝見。
天井の太い梁など。きれいに煤けて真っ黒です。
梁組

梁に書かれた落書き。こういう古人の形跡って好き♪
梁の落書き
※「天祐」思いがけない幸運のこと。梁の文字は旧字。

2階?に置いてあった蚕かご。養蚕農家だったんですね。
蚕かご

手伝っているんだか邪魔しているんだか分からないような感じでしたが、
実際に作っているところを、たっぷりと体験できて楽しく勉強になりました。
ありがとうございました。 今後の進行が楽しみです♪

うちの古民家にも土壁そのまんまの壁がたくさんあるんですが、
どうしようか思案中…うーん…


EOS-kiss DigitalN/SIGMA DC 18-50mm F2.8

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上総の国の再生民家を見学
千葉県、上総の国の再生民家を見学しました。
設計・施工は保川建設
先日訪問した安房の国の再生民家を手がけたところです。

前に水田、背後の裏山は竹林と、うちの古民家と少し似た環境。
建設は江戸後期。
最近20年くらいは人が住んでいなかった古民家の現地再生です。
千葉県再生民家
縁側を含む、主屋から張り出した下の軒は、今回の再生で付けたもの。
丸い柱は、施主さんがお持ちの山の杉の木を自ら切って、皮をはいだのだとか。
うちも裏山に杉の木があるので、切って何かに使いたいなぁと思っているんですよね~

リビングダイニング?ルーム。 どっしり薪ストーブ。
部屋

リビングダイニングの台所側。すっきりオープンキッチン。
部屋
天井を縦横に走る、二重になった梁、とても迫力ありますね~
拡大。
二重梁

リビングダイニングの玄関側。木戸の扉。
1本で色の違う柱が使ってあります。
柱
黄色っぽい壁、でこぼこしているのがわかるでしょうか。土壁仕上げです。
リビングダイニングの黄色っぽい壁はすべてそうです。

仏壇のある和室の居間。壁は漆喰。
掘りごたつ式のいろりテーブル…焼肉ができそう。
…というのも道理で、実際に焼肉屋さんに行ってテーブルを計って作ったそうです(笑)
和室
奥は床の間。本格的な付書院。こっちの壁は聚楽壁。

焼肉部屋…もとい、いろりテーブルの上の照明。
碍子(がいし)もうまく使って、風情がありますね♪
和室照明碍子
うちは壁を作り直さなければ、壁はケーブルにょろにょろになるので、
それなら碍子をうまく使いたいなぁ…と思ったりしてますがまだ未定。

古民家に興味があるタイプの施主さんではないそうですが、
構造材や建具は古いものを生かしつつ、壁で表情を出しつつ、
全体的には新築的な明るい表情のあるお宅でした。
ありがとうございました♪

     ☆     ☆

行きに乗ったローカル線。ディーゼル列車です!
まさにトコトコという感じでのどかな田園地帯を走ります(笑)。
いい味出てる行き先案内版♪
ディーゼル列車

基本的に駅は無人なので、車掌さんから車内で切符を買います。
切符はピラピラの伝票タイプで、パチンと改札鋏で穴を開けます。
車掌さん
レトロ好き、写真好きにはたまりません♪ 写真だけゆっくり撮りに来たいなぁ♪

EOS-kiss DigitalN/SIGMA DC 18-50mm F2.8

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茂原牡丹園の茅葺民家
上総の国の再生民家を見学した帰りに、茂原牡丹園に寄りました。
牡丹の花は終わっていて、公開は基本的には花期のみだそうですが、ちょこっと見せてもらいました。

茂原牡丹園
母屋は享保年間(1730)、古い!
長屋門は天保8年(1837)の建造。登録文化財指定。
花は終わっていたので、園内は緑の葉のみ。でも茅葺屋根に新緑が映えてきれいです。

(文化庁データベースより)
加藤家住宅(茂原牡丹園)主屋  
江戸後期(1751-1829) ←パンフレットと違うぞ!?

桁行7間半,梁間3間半規模,寄棟造,茅葺,平入の農家建築。南面して建ち,西方を土間,東方を上手として四間取状につくり,南面と東面に縁を付ける。丘陵を背にした端整な茅葺屋根が,上総の里山景観を今に伝えており貴重である。

母屋入り口。花の時期は茶店になっているそうです。
茂原牡丹園母屋出入り口

茅葺屋根の軒先。茅が地層のよう……こんな地層状のお菓子がなかったっけ。
藁ぶき屋根軒先

縁側。意外に緋毛氈が映えてます。
茂原牡丹園母屋縁側
どこまで復元されているのかはわかりませんが、18世紀の建造というから古いですよね。
古式で素朴、簡素な感じです。式台玄関もないし。
あまり情報が出てこないのですが、庄屋の家だったようです。

雪見障子のガラスから室内をのぞいてみたら、
ふすまにきれいな牡丹(芍薬?)が描かれてました。
こちらにゆかりがあるという速水御舟の作?(ではないようです)
牡丹のふすま絵

母屋を横から。この小さな出入り口は…にじり口??(じゃないと思う)
農具のなかでも、唐箕(とうみ)は飾ったときに絵になりますね。
茅葺民家横側
スタッフの方が咲き終わった植物の世話をしてました。

母屋裏側。まだ咲いていた芍薬と。
窓はサッシだけど、緑が映り込んできれい。
茅葺民家裏側
芍薬は好きな植物のひとつ。実は牡丹よりも芍薬派(笑)

立派な長屋門。園内側から見たところ。
茂原牡丹園長屋門

(文化庁データベースより)
加藤家住宅(茂原牡丹園)長屋門
江戸 天保8(1837) 
主屋の南方に建つ。桁行7間半,梁間2間半規模,寄棟造,茅葺の長屋門で,内部は西方がもと隠居部屋,東方を物置とし,外部の腰は簓子下見,上部を白漆喰塗とする。主屋とともに,上総における里山景観を構成する要素となる。

長屋門の軒下に飾られていたタヌキのはく製(笑) ちゃんと立ってます~
茂原牡丹園たぬき

花はなかったけれど、緑が美しいし、
人がいないのでこれはこれできれいな写真になったかも。
でも今度は花の咲いてるときにきて、室内を見てみたいです。
緋毛氈の縁側でまったりお茶でも飲みたいな♪

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山梨・塩山の甘草屋敷(旧高野家住宅・重文)
山梨県塩山に行きました。「民家の学校」第3回講座のためなのですが、
集合場所の近くに文化財住宅があるというので、早起きして行ってみました。

重要文化財・旧高野家住宅。通称「甘草屋敷」
甘草屋敷
江戸時代、薬用植物・甘草の栽培をして幕府に納めていた家。
建築は19世紀初頭。
屋根の中央の「突き上げ屋根」は、甲府盆地東部だけに見られる独特な形。
銅板葺きになってますが、もとは茅葺。
屋根の素材が変わっても、かなりの迫力。
やっぱり民家の外観の魅力のポイントのひとつは、屋根だと思います。

土間から上り口。広い!
旧暦の端午の節句で、五月人形を「これでもか!」というほど飾っていた…
甘草屋敷

2階への階段。右奥が太い大黒柱。
甘草屋敷階段と大黒柱

2階。左が大黒柱。太い!
表面を加工してなくてそのまんま。
甘草屋敷2階
天井はそれほど低くなく、窓が大きいのでけっこう明るい(と言っても薄暗いですが)。
甘草を栽培しながら養蚕もしていたのかな、と思ったら、
どうやら2階以上では、甘草を乾燥していたらしいです。

いろいろな民具を展示。養蚕・製糸の道具がたくさん!♪
甘草屋敷2階  養蚕道具

左のハンドルのついた機械は「繭の毛羽取り」の道具。
上に載っているのは蔟(まぶし)。蚕が繭を作るための枠ですが、折り畳み式だとは知らなかった。
養蚕道具 軍服
この軍服は何?

3階への階段。立ち入り禁止で登れません。
でも4階まであるそうです。
甘草屋敷屋根裏階段  床板
2階の天井。透けてます。

1階。欄間と照明がきれい。
甘草屋敷五月人形 
だけど、こんなにお人形をたくさん飾らなくても…
書院の組子がよく見えませんでしたの…

そういえば、囲炉裏が見当たらなかったこの家。
裏側の今も台所になっているあたりにあるのかもしれません。
時間がなくてボランティアガイドさんの説明を受けられずに残念でした。

しかし…
案内所的に使っているせいがあるのかもしれませんが、
あまり意味のないポスターやら、べたべた張るのはやめましょうよ…。
蛍光ピンクのマークのついた
貸し自転車をこの家の前に置かないで~!
せっかくの重要文化財の美観を損ねます…
室内、ものすごく広いので何か置きたくなっちゃうのかもしれませんが、
折角の建具やら、柱やらが見えないですよ…

馬屋。
甘草屋敷馬屋
ボロくみえても、重要文化財!
敷地内には他にもいろいろな建物があったのですが、時間切れ。

集合時間に遅れるので、急げ~!

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「民家の学校」第2回講座その1
「民家の学校」第2回講座で、山梨・塩山を訪ねました。
まずは古材に触れるワークショップ。

指令
「これらの古材を好きに使って壁を装飾せよ」
古材の山
えーーーー! そんな、もったいない!
私のようなシロートのおもちゃで切り刻んじゃうんですか、これ?

そんなことするくらいなら、ください!
うちの古民家の床板にしたい~~
トイレの前の腐った床板の交換に…

と、ぶつくさいいながら作業。

1枚くらいもらってもわからないよね、でもどうやって持って帰ろうか…とか、
それともあとで張られた板をこっそりいただきに…とか、
などという考えが頭の中から離れませんでした。
なんちゃって~(笑)
…って、後で張られた板が足りなくなっていたら(以下略)

古材にささった洋釘と和釘(かすがい?)
古材と和釘と洋釘
おおお、和釘! 実物初めて見ました♪♪

和釘にもいろいろな形・大きさがあります。
和釘
だいたい断面が四角のものが多いらしいです。

以下、もらったプリントから引用

和釘の歴史
日本で鉄の釘が使われていたのは古墳期といわれています。日本最古の木造建造物に法隆寺があります。昭和23年にその金堂を解体修理しましたが、その折、飛鳥時代のものと思われる和釘がたくさん発見されています。洋釘は明治初期に輸入され、どんどん浸透していき、反対に和釘は衰退していきました。明治20年代までにはすべて輸入品の洋釘に変わりました。

→和釘が使用されている民家は、明治20年前(約120年前)の建物とわかります。

とすると、うちの古民家は、今のところ大正5年建築説が濃厚なので、和釘はなさそうですね。

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上条集落の見学へ向かう途中で見学した建物。

金井加里神社の本殿。
金井加里神社本殿屋根
屋根の曲線がきれい。ヒノキの樹皮で葺いた檜皮ぶきです。

この本殿は棟札によって寛文8年(1868)5月に再建したことがわかっているそうで、江戸時代初期の建物です。すごいな~

左が本殿です。
ところで、右の白い建物の、ちょうどこの写真だと右下すみっこの部分なんですが、
金井加里神社

これです。
金井加里神社どこかの基礎
……言葉を失うワイルドさ。

独立基礎とか光付けとか、そんなもんがなんだーーー!って感じです…
すごいなぁ。


途中で見かけた土蔵。花はアヤメ。
土蔵
壁の文字は「龍」。


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■自己紹介

みずき

Author:みずき
推定大正期建築の千葉の古民家。放置すれば傷むばかり、とふと思ったことが大ごとに! 千葉と東京・神奈川を往復しつつ改修を目指す日々の記録。柴犬も一緒♪ 題名は「築大正」「先生が住んでいた」との話と、「宮澤賢治が出てきそうな家」と思ったことからの連想。景観と調和し、昔からずっとそこにあるような家を目指して、夢と妄想だけは大きく、千葉のイーハトーヴか、武相荘か!? 
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