上総の国の片田舎に古民家という名の廃屋あり。改修再生完了しました
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
「民家の学校」天竜杉の伐採体験
静岡県の浜松市天竜区、天竜杉の産地に行きました。「民家の学校」の講座です。

現地に向かう車の中で、樹木森林の基礎知識を叩き込まれます(笑)。

日本の陸地の66%は森林で、世界でもこんなに森林の多い国は少ないとか、
伐採をしたら植える「植林」をするのは、日本とドイツと北欧だけで、
他の国…カナダもロシアも中国もアジア諸国も切ったら切りっぱなしでハゲる一方だとか(驚)、
そして「杉は日本の固有種」ということ。
日本人には住宅材料として一般的で身近な木材ですが、
他の国には杉はないんですってよ、奥さん! ( ゚д゚)つ
そういわれれば輸入材の中に「杉」がないのに納得がいきます。

そして杉の茂れる深い深い林の中に、集団で拉致されました(笑)

明るく木漏れ日の差し込む杉林。
間伐している杉林
私は植物が好きで、普段から身の回りの植物が自然に気になるんですが、
身近な低山で見る杉林は、どこもひどく放置されていて、
ひょろひょろの杉がうっそうとして中真っ暗か、
常緑樹が生い茂ってジャングル状態かのどっちかなので、
木漏れ日の入る明るさ、風通しの良さに超驚き!

間伐が足りない、密集して薄暗いひょろひょろ杉林。(これでもきれいだと思うけど)
間伐してない杉林
正直なところ、単一の樹木しか生えていない人工的な林にちょっと違和感。


本職の木こりさんのチェーンソー実演を見た後、
親方の指導監視の元、にわかヘルメットの素人軍団が、ノコギリと手斧で杉の伐採に挑戦!
天竜杉の手伐採
受け口と追い口を、斧とのこぎりで両側から切っているところ。

動画にまとめました(01:07)。音が出ますので注意。画面が乱れはご容赦を。
・チェーンソーの実演
・切れ込みの入った木を、ワイヤーや綱で引っ張って倒しているところ
 ※閉鎖中

で、木を倒すためにくくりつけたワイヤーを引っ張る道具ですが、
「カリカリ」というそうです。もちろん作業の音からの呼び名でしょう(笑) 
伐採道具「カリカリ」

それにしても、こんな太い杉が、ノコギリと斧で倒せるなんて!
樹齢50年は超えています。
伐採された天竜杉

倒れた上を見上げると、この木が生えていたところが開いて、青空がぽっかり見えました。
杉林の空穴

普段、私たちは複雑な機械がないと何もできないと思いがち。
でもこんな太い杉の木を、本職の方の指導があったとはいえ、
素人がノコギリで切り倒すことができるなんて!
そのことに単純に驚き、深く感動しました。
いや~、人間、もっといろんなことができるんですよ!

森林・林業についてはこちらが詳しいです。森林・林業学習館
------------------------------------------------------------------

座学よりポイント抜粋。
外材と国産材の特徴 木材が安いとフローチャート

国産材
 植林して、手間を掛けて育てる  / 急傾斜地に植林、機械化が難しく人手と手間が掛かる
   ⇒経費が掛かる

外国材/輸入材
 植林の概念がないので天然林から伐採、切ったら切りっぱなし / 平坦地なので機械化
   ⇒経費がかからない

木材が安い
 →林業がもうからない   →都会に人が出て行く →過疎・地域崩壊
  ↓
  森林の手入れができない→ 荒廃 →保水能力がなくなり山が崩壊、水源機能マヒして水不足など

---------------------------
宿泊は、旧・西浦(にしうれ)小学校。 ミナの森~にしうれ小学校~
廃校になったあと、宿泊できる施設になって開館ほやほや、私たちが宿泊第一号!
旧西浦小学校

それほど古い建物ではありません。なかなかよい雰囲気。
西浦小学校階段

映画が撮れそうな感じ。と思ったら、その予定があるのだそうです。
西浦小学校廊下

教室が寝室です。布団の下に畳を敷くってよいアイディア!
西浦小学校教室寝室
ちなみに複式学級だったようで、教室の前と後ろの両面に黒板がありました。

夕食はバーベキュー。焼いているのはイノシシ、シカの肉。美味しかった♪
バーベキュー


にほんブログ村 住まいブログ 古民家再生へ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 古民家暮らしへにほんブログ村のランキングに登録中。
よかったらポチッと押してくださいませ。ポイントがついて順位が上がります♪
12期の人は必ず押すように(笑)。
関連記事
スポンサーサイト
静岡・天竜で森と木材のお勉強♪
「民家の学校」、静岡の天竜での講座にて。
2日目。ウン百年続くという林業家のお宅を訪問。

山は木材を生産するだけではありません。
降った雨を貯めていきなり下流に流れないようにする「治水・保水」、水を生む「水源」を作る役割がある、
という話。 実際に林業に携わってきた体験を交えてうかがうと、とても説得力があります。
天竜杉裏山

裏山から引いた湧水。柔らかく美味しい水です。美しい山が美味しい水を作るんですね。
天竜の湧水

---------------------------
製材所・木材店を見学訪問。
ここでは「切り旬」「天然乾燥」「トレーサビリティ」にこだわっているそうで、いろいろ話をうかがいました。

木材には番号やシール。
ここでは木材にバーコードをつけて、いつどこで切ったどんな木なのかがわかるように管理されます。
受講生が前日に切った杉もバーコードつけられて追跡管理されるので、
例えば私が「昨日切り倒した木を家の修復に使いたい」といえば、応じることもできるわけです。
天竜の製材所

●冬季伐採、葉枯らし乾燥

従来、木材は冬に伐採することが当たり前でした。
冬季は、木が吸い上げる水分や養分が少ないので、乾燥しやすく、
内部の水分や養分によって、後の木材に悪影響(狂い・割れ・カビ等)を与えにくいのだとか。

木を木材として使用するには、乾燥させなければなりません。
昔は、木を切ったらゆっくりと時間を掛けて、葉枯らし天然乾燥をすることが当たり前でした。
ですが、今では生産効率の問題から、時期に関係なく伐採して、
強制的に高温で機械乾燥して(CO2排出)、短期間で出荷しちゃうことが多いとか。

ここでは冬季、限れられた時期(後述)に伐採して、枝葉をつけたまま、山に3ヶ月以上放置。
葉枯らし乾燥すると、カビや腐りに強い木材になるそうです。

●新月伐採

以前から冬季伐採・天然乾燥をしてきたそうですが、
あるときから「月の下弦の時期に伐採した木は、虫害や腐りが少ない」ということに気が付き、
それ以来「新月伐採」を行っているそうです。
ここでの「新月伐採」とは、月の下弦の時期(月が欠けていく時期)を指しています。

新月伐採で虫害が少ないという、その理由はわかっていません。
ですが、大学に依頼して調べてみたところ、
下弦の時期に伐採した木は、デンプンが少ないという結果が出たそうです。
栄養が少ないから虫が付きにくいというワケ。

よく、満月のときにサンゴや亀、そして人間も出産が多いとか聞きますよね。
地球上の生物は月の満ち欠けの影響をこんな風に受けることがあるとは驚きです。
古老に聞くと、昔は新月伐採は当たり前のことだったとか。

伐採時期の違う杉材を杭にして、掘り出した結果、
新月伐採と満月伐採の木材の比較
左は虫食いが多いが、新月伐採の左は虫食いが少ないです。

天然乾燥という流れの中では、作業のできる時期が限定されますが、
乾燥の過程で虫が付きにくい新月伐採はとても合理的なわけです。


●無垢材といっても、人工乾燥材と天然乾燥材がある

うちは古民家の修復なので、集成材の使用はハナから考えていませんが、
近年、シックハウス症候群などから、集成材ではなく無垢材を、という人もいますね。
ひと口に無垢材といってもいろいろあって、
常温で自然に時間をかけて木材を乾燥する「天然乾燥材」、
油や木屑等の燃料を使って、乾燥機で短期間で木材を乾燥する「人工乾燥材」。

人工乾燥材(左)天然乾燥材(右)。
人工乾燥材と天然乾燥材
ちょいとちょいと、割れにご注目してくださいよ、奥さん!

左の人口乾燥材には、内部に割れがあり、外側に割れはありません。
右の天然乾燥材は、内部に割れは起きていませんが、外側(上側)に割れがあります。

木材には水分が含まれているので、乾燥するとどうしてもある程度の割れやヒビが入ります。
木材を高温で乾燥させると、まず外側が急激に乾燥して堅くなり、内側はすぐに乾燥せず、
その差が大きくなると、外側の材が内側を引っ張って「内部割れ」を起こすのでは、とのこと。

木は成長して太くなっていくため、芯部よりも表面側の方に水分が多く、
伐採→乾燥が始まると、水分の多い木の外側の方がたくさん縮もうとするため、
収縮に耐えられなくなり、外側から割れが入ります。
「背割り」といって、最初から後で見えにくい部分に、芯に向かって切れ目を入れて、
見える部分に割れが入るのを防ぐこともあります。

伝統工法では、ほぞとほぞ穴、継手と仕口など、木材の内側を彫って組み合わせて接合します。
ほぞとほぞ穴木材
そのため、こんな風に外側に割れがあっても、強度に問題はありません。

しかし、内部分で内側がもろい木材を、この方法で接合するのが…よいはずはないわけで。

でも木材の外側に金具を使って接合する「在来工法」では、
内側がもろくてもそれほど問題がないという話も。 適材適所~

もう一枚、別の写真。
人工乾燥材と天然乾燥材
わかりにくいかもですが、人工乾燥材は、年輪と年輪の間がざらざらして見えませんか。
切り口を触るとよくわかるのですが、人工乾燥材はザラザラで、天然乾燥材は滑らかです。

天然乾燥材は、常温で乾燥させるため、木が本来持つ油分が残り、
木材本来の独特の色艶があり、木の自然な香りがある。
粘りを持つため曲げに強く、木材独特の風合いがあるのだとか。

ところが高温で強制乾燥すると、木が持っている成分はどうしても揮発るので、
間がザラザラでスカスカなのはそのせいだとか。
一般によく見かける木材は、このようなザラザラよく見かけます。 そういうワケか!
(別で聞いたのですが、ヒノキの人口乾燥材は、ヒノキ独特の芳香がしないとか)

見学したのは以下の2か所。詳しくはこちらで。
TSドライシステム協同組合 http://www.ts-dry.com/
榊原商店 http://www.sakakibara.biz/

現在は在来工法で、短期間に家を作ることが多いので、
ネットでも人工乾燥と天然乾燥のことをネットで検索してみると、
水分量など一定の質に管理できる、人工乾燥材のメリットを言っていることが多いようですね。

とてもとても勉強になる講座でした。
個人的にはいちばん染みる知識の多い講座で、もっと多くの人に受けてほしいと思いました。

-----------------------------------------------------------

「女系家族」(著・山豊子)という小説があります。
大阪の裕福な老舗問屋の当主が死んで、遺産分配を巡って
娘の3姉妹、愛人、親戚、番頭が骨肉の争いをするという話なのですが、
遺産の中から、三姉妹のみんながみんな、「山林が欲しい」っていうんです。
時代は確か昭和30年代。
今回の講座を聞いて、この頃は木材の値段が今と比べるととても高かったということがわかり、
(木材何本で何万というようなデータも聞いたのですが失念)
遺産相続者たちが山を欲しがった時代拝見がよーくわかりました。

小説は遺産争いに思わぬ方法で決着がついて終わるのですが、
その後の木材価格の下落や、木炭から石油等へのエネルギー革命などを考えると…
もし遺産に山林をもらっていても…どうだったのかなと、感慨深いものがあります。

にほんブログ村 住まいブログ 古民家再生へ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 古民家暮らしへにほんブログ村のランキングに登録中。
よかったらポチッと押してくださいませ。ポイントがついて順位が上がります♪
関連記事
上総の国の再生民家に小旅行
「民家の学校」12期の同期で、建築家の知人が設計した古民家に行ってきました。
うちの古民家の設計も大詰め?を迎えているので、
完成からしばらく時間が経った、実際の再生古民家を見て使い、
使い心地や細部などを肌で感じてくるのはいい機会、と思って強行軍の小旅行へ。

場所は千葉県、上総の国の某所。とはいっても、うちの古民家とはちょっと離れた地域。

まずは魚市場で食材を調達。
なんたって主催は、12期で一番の美食部長。 手抜かりはありません♪
魚市場
新鮮! そして驚きの安さと量!!

店内の大漁旗。うーん、めでたい感じでいいなぁ。
大漁旗

再生民家に到着。
茨城?にあった築90年の古民家を移築再生したものです。
在来工法で、2×4じゃなくてナントカ×ナントカ。
上総の国の海沿いの古民家
内壁/乾式工法  仕上げ/土 藁 
外壁/乾式工法  仕上げ/モルタル、土、藁
床/畳、杉板  天井/合板、一部杉板  浴室は桧

こちらは離れ。築120年の離れを現地再生。 黒ずんだ板壁に風情があります♪
手前にちょっと紅葉。
上総の海沿い古民家離れ

さて室内を拝見。こちらは広間。ふとんがちょっち見苦しくてごめんなさい~
再生古民家和室

広間の上はこんな感じで、梁が見えます。
再生古民家天井

床の間の付け書院。素晴らしい組子障子がきれい。
再生古民家平書院組子障子

囲炉裏はテーブルと堀ごたつ式。
囲炉裏で宴会
ふむふむ、こんな囲炉裏だとこんななのね。 (。_。)φメモメモ

あとはひたすら、囲炉裏で焼く!
ハマグリ炭火焼  焼肉と焼きカニ

なめろうと炭火焼  ブリの炭火焼
もっといろいろあったのですが、食べるのに夢中であんまり写真撮ってませんでした。

酔っぱらって、素敵な岩風呂の男風呂に潜入ー(爆) 
岩風呂
あ、私が酔っぱらったのではありません。と言っても、説得力ないか…(汗)
寒い時期は熱いお湯を入れないと、入れるそばからどんどん冷めていく…

こんなのも出ました。もろにアメリカザリガニ! 
アメリカザリガニの茹でたもの
高級食材だそうですが……食べられる?

見学だけでなくて、実際に使ってみると、いろいろわかることがありますね。
とても参考になりました。美食部長、ありがとうございました。

建築家で美食部長のブログはこちら http://ameblo.jp/kmarchi/
ちなみに350万円の土地付き古民家の連絡もこちらです。

にほんブログ村 住まいブログ 古民家再生へ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 古民家暮らしへにほんブログ村のランキングに登録中。
よかったらポチッと押してくださいませ。ポイントがついて順位が上がります♪
関連記事
「民家の学校」ついに修了式
4月から参加していた「民家の学校」、8回の講座を終えて、修了式となりました。
うーん、修了式…卒業式とは、なんて久々の響き。
自由学園明日館記念撮影

場所は入学式、第一回講座と同じ、東京池袋の「自由学園明日館」。
設計、フランク・ロイド・ライトの重要文化財です。

講堂を見学しました。昭和2年竣工。
自由学園明日館講堂1
直線のデザインがしゃれていますね。アールデコー。

舞台側から振り返るとこんな感じ。
自由学園明日館講堂2

こんな写真も絵になります♪
自由学園明日館講堂で

こちらは本館のホール。修了式はここで。
自由学園明日館ホール窓

ひとりひとりに修了書が渡されました。ちょっと感動。
民家の学校修了式
サプライズな企画もあり、ちょっと熱くこみ上げるものがありました。

講座は毎回、とても充実した内容で、
見ているだけではわからないこと、ここでしかできないような、
いろいろな体験ができたことは、本当に貴重な機会でした。
古民家界は今ではちょっと特殊で狭い世界なので、ここに来ると
いろいろなヒントが得られたり、人脈への手がかりが得られます。
普段個人行動が多いのですが、仲間というのもよいものだなぁと思いました。

と、終わってしまうのがさびしい気がする反面、月に1回の講座の日程確保や、
班で私が担当していた作業が、忙しいときに重なると大変なこともあり、
やっと解放されてうれしい(T_T)…というのも正直なところ(笑)

来年度、13期の募集が始まりました。
詳細等はこちらをご覧ください。http://www.minka.or.jp/school/

にほんブログ村 住まいブログ 古民家再生へ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 古民家暮らしへにほんブログ村のランキングに登録中。
よかったらポチッと押してくださいませ。ポイントがついて順位が上がります♪
関連記事
■自己紹介

みずき

Author:みずき
推定大正期建築の千葉の古民家。放置すれば傷むばかり、とふと思ったことが大ごとに! 千葉と東京・神奈川を往復しつつ改修を目指す日々の記録。柴犬も一緒♪ 題名は「築大正」「先生が住んでいた」との話と、「宮澤賢治が出てきそうな家」と思ったことからの連想。景観と調和し、昔からずっとそこにあるような家を目指して、夢と妄想だけは大きく、千葉のイーハトーヴか、武相荘か!? 
■リンクはご自由にどうぞ。
■ご連絡等はコメント欄、
またはメールフォームからどうぞ。
にほんブログ村 住まいブログ 古民家再生へ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 古民家暮らしへ
にほんブログ村のランキング参加中

■最新記事
■記事分野
ページ移動

よく読まれる記事
返答

過去の記事
RSS

関係・参加サイト
QLOOKアクセス解析
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。